清浄大橋付近から見る山上ヶ岳(右)を見る。 |
歩行距離 | 17.7km |
所要時間 | 7時間10分 |
累積標高差 | (+) 1274m (-) 1274m |
コース |
洞川温泉駐車場10:20 → 清浄大橋11:35 → 一ノ瀬茶屋11:50 →
一本松茶屋12:20 → 鐘掛岩14:00 → レンゲ辻15:05 → 清浄大橋16:35 → 17:30洞川温泉駐車場 |
11月3日ほぼ定刻通りの06:05泉大津港のフェリー岸壁に着岸する。フェリーを降り近くのファミリーマートで3日分の食料を仕入れ、カーナビの目的地を奈良県天川村・紀伊半島の最高峰である八経ヶ岳の登山口がある行者還トンネルの西口にセットして、走り出す。車線の数と交通量が多い都会の道は、いつもながら緊張する。その中でカーナビは、ありがたい存在でほぼ間違うことなく目的地まで案内してくれる。目的地のある奈良県といえば、若い時分から船に乗り、また間の8年間の東京暮らしで都道府県のほぼ全ての地に行ったのであるが、残りは奈良県だけであった。これで日本の全都道府県を訪れることになる。
紀伊半島の山行1日目は、日本百名山である八経ヶ岳(大峰山の最高峰)に登るつもりで
ある。吉野から309号線に入り紅葉真っ盛りのみたらい渓谷付近まで来たところで、小さいトンネルを抜けると何やら通行止めの看板があるではないか。こまった。どうしようか・・・(後で分かったことであるが、工事個所は行者還トンネルの先にあり、そのまま進めば行くことができたのである・・ ・。)
車を停め地図を広げ考えたすえ、近くに登山口のある山上ヶ岳に登ることにする。山上ヶ岳は、有名な信仰の山で日本三百名山でもある。10:20日帰り温泉の前にある洞川温泉の有料駐車場から出発する。周辺は無料で駐車できる場所は皆無で空き地には必ず駐車禁止の看板ある。山口県内とは状況がかなり違う。洞川温泉の旅館街の通りを抜ける。なかなかいい雰囲気だ。奈良県の観光地はどこも洗練され歴史のいぶきを感じさせる。
湧水販売所を過ぎたあたりで左に折れて車道を外れ渓谷沿いの近畿自然遊歩道を歩く。前方に険しい山上ヶ岳の稜線が見えてくる。案内板によればその稜線は大峯奥駈道と呼ばれる修験者が歩いた古道であった。その道は、吉野から始まり大峰山脈の山々をつたっていく長く険しい縦走路である。清浄大橋まで達し女人結界をくぐる。山上ヶ岳への女性の入山は禁止されている。
※ 泉大津港 〜 洞川温泉までの走行ルート(走行距離 - 89km)
整備された杉の森の登山道を登っていく。よく手入れをされた杉の木は真っ直ぐ天に延び、高さは30m以上ありそうだ。強風で幹が大きくしなり左右に大きく揺れる。12:20 一本松茶屋に達する。ここで昼飯を食べる。13:30 同辻茶屋を通過する。13:40 陀羅助茶屋に達する。陀羅助茶屋の中の両側には扉のしまった店が並ぶ。行者がくる季節に開くのであろうか。登山道沿いには数えきれないほどの供養塔が建ち並ぶ。松清茶屋を過ぎたあたりから鎖場が混じる険しい上りになる。急登を登り切り14:00鐘掛岩に達し絶景を眺める。
鐘掛岩からなだらかな稜線を歩く。西ノ覗岩を過ぎるとまた女人結界がある。しかしその近くを堂々と歩く数人の中高年女性グループとすれ違う・・・?。何でだろう・・・?。監視の目もないし、女人禁制の規則は昔の人が決めたしきたりであるので、考え方を変えて女性でも登れる山にしてはどうかと思うのである・・・。宗教は異なるがイスラム教徒の女性に対する戒律と共通性があるのではないだろうかとふと思う。
大峰奥駈道の立派な標柱のある道を行く。道の両側には沢山の供養塔が建ち並ぶ。
山頂の下には巨大な宿坊が数棟が建ち並んでいる。しかしこんな道のない山の上にどのようにして宿坊を建てる膨大な建築資材を運んだのだろうか・・・。宿坊を左に見て参道を上っていく。山門をくぐり14:28大峰山寺を通過する。最後の急登を登り切り、広い山頂の笹原に達する。14:33 その中央付近に三角点のある目立たない山上ヶ岳山頂に立つ。山頂の先の笹原を進むと左手に稲村ヶ岳(1726.1m)が見えてくる。さらにその向こうに雲のかかった高峰が見える。八経ヶ岳だろうか?。絶景だ!!
稲村ヶ岳に向かう急坂の稜線を慎重に下る。蓮華辻まで下ると、また女人結界がある。ここで右方向に折れ急坂の硯谷の渓谷を下っていく。周囲は巨木の森に囲まれた谷筋の道で岩場の急坂が続く。マーキングを見失えば道に迷いそうだ。時にはロープが張ってある谷筋の道を慎重に下っていく。無事に硯谷を下りきり舗装道に出る。振り返れば歩いてきた山上ヶ岳のギザギザの稜線が見える。4kmも舗装道を歩き、今度はライトアップされた洞川温泉の旅館街を下る。日が暮れて薄暗くなっていく。
結局、駐車場に到着したのは17:30であった。これから最寄りの道の駅に行くには夜になってしまうので、今晩はこの駐車場で車中泊をすることにする。幸いにも目の前には日帰り温泉とトイレもある。1時間100円の駐車料金が多少の出費となってしまうが、しょうがない。早速、駐車場の前にある温泉に入り疲れを癒す。
洞川温泉の駐車場から出発する。 |
目に前に日帰り温泉がある。下山後が楽しみだ。 |
洞川温泉の通りを歩く。 |
・・・ |
川魚の寿司? |
洞川温泉の通りを歩く。付近の森は紅葉で染まる。 |
洞川温泉の通りを歩く。 |
「行者さん通り」というらしい。 |
ほら貝を売る土産屋 |
洞川温泉街 |
途中に稲村ヶ岳の登山口がある。 |
稲村ヶ岳の登山口 |
・・・ |
湧水の販売所 |
名水百選・こころの水 |
カジカの滝 |
前方に山上ヶ岳を見る。 |
その稜線は大峰奥駈道と呼ばれる。 |
清浄橋 女人結界・女性の入山は禁止されている。 |
杉の森を上る。 日の出組橋 |
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ツリフネソウ? 寺岡橋 |
一本松茶屋 今日の山メシ |
整備された登山道を行く。 |
霊泉御助水 |
大峰奥駈道に出合う。 同辻茶屋を通過する。 |
陀羅助茶屋を通過する。 |
・・・ |
鐘掛岩 |
山上ヶ岳-鐘掛岩からの眺望 2016.11.03
鐘掛岩からの展望 鐘掛岩からの展望 |
大峰奥駈道を歩く。 |
女人結界・しかし女人グループとすれ違う・・・?。 |
西の覗岩 |
・・・ |
西の覗岩・パスして先に進む。 |
大峰奥駈道 |
山頂の下には巨大な宿坊が数棟ある。 |
大峰山寺の山門をくぐる。 |
大峰山寺 |
大峰山寺 |
山上ヶ岳山頂に立つ。 |
山頂三角点 |
山上ヶ岳-山頂付近からの眺望 2016.11.03
山上ヶ岳山頂は笹原 左手に稲村ヶ岳、その向こうには八経ヶ岳が見える。 稲村ヶ岳方向の急坂を下る。 |
階段を下る。 |
蓮華辻・また女人結界がる。 |
蓮華辻を右に折れ硯谷の岩場を下る。慎重に!! |
硯谷 |
舗装道の終点に出る。女人入山禁止の注意書がある。 |
舗装道を下る。振り返れば山上ヶ岳と歩いてきた稜線が見える。 |
ツリフネソウ? |
モミジが美しい。 |
洞川温泉街を下る。 |
無事、駐車場にたどり着く。 |
☆パノラマ(写真をクリックすると拡大写真が出てきます。)☆
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